3月2日(土)
9:30~10:30 基調講演
司会 鈴木 亮子(椙山女学園大学)
1001大講義室
箱庭療法と心の風景
長坂 正文(三河箱庭研究所 所長)
箱庭療法とは,スイスで考案された心理療法のひとつですが、その歴史、実際、治療についてご紹介するとともに、そこにあらわれる心の表現、それを生じさせるセラピストの態度、その表現の理解について取り上げたいと思います。また、箱庭療法は内的なイメージを目に見える形で表現したものとも言えますので、その理解には、ユング心理学だけでなく、象徴、宗教、芸術、病理などが関係します。高齢者の心の理解に何らかの役に立てていただければ幸いです。
10:40~12:00 教育講演
司会 鈴木 亮子(椙山女学園大学)
1001大講義室
教育老年学からみた現代の高齢者と多様な課題
堀 薫夫(大阪教育大学名誉教授)
教育老年学は生涯学習と社会老年学の合流した学問領域で、エイジングの視点から教育の問題を考えます。この視点から本報告では、主に以下の点を示す予定です。1.高齢者・エイジングの視点から教育・学習・発達を問い直す、2.ポジティヴ・エイジングとオールド・エイジ・スタイル、3.高齢者をめぐる現代的課題(メディカライゼーションの問題、高齢者像の変容と多様化など)、4.多様な高齢者学習支援の場の展開(高齢者大学、ロード・スカラー、放送大学での高齢者学習など)。